口腔がんの現状
去る2月18日に、最近テレビなどにも多く出演されております、東京歯科大学口腔外科学講座主任教授の柴原孝彦先生の『口腔がんの現状』の講演に行ってまいりました。日本の全がんのうち「口腔がん」は11番目の罹患率(世界的にはもっと高く6番目)で、子宮頸がんとほぼ同じ率に増加しているとのことです。
他のがんの5年生存率は年々伸びているにもかかわらず、口腔がんは50,9%(東京歯科大学病院)と大変低く、半数の方が亡くなっています。また、その治療は外科手術が中心で、口の中の組織だけではなく顔面の一部まで切除しなければならない事もあり、幸いにして命を取り留めても発音や食事も含め患者さんの手術後の社会生活に深くかかわることとなります。
この低い数字の意味するところは、とりもなおさず国民の口腔がんに対する知識・認識の低さによる、治療時期の遅れに他ならないと言われておりました。
確かに、「え!口の中にがんができるの?」などと言われることは、日常の臨床でもよく経験することです。
私の医院では、以前よりレッド&ホワイトリボン運動(口腔がん撲滅キャンペーン)のの啓発にポスターや、スタッフ全員がリボンバッジ・ネックストラップを、車にはリボンマグネットをつけ、口腔がん撲滅運動の啓発を行ってきましたが、まだまだ足りないと実感しています。
今後「口腔がん」の社会的認知度と国民の口腔の健康への関心を高め、疾病の早期発見、早期治療、予防とともに、がんで苦しみ・悲しむ人々が一人でも減らせよう、さらなる地域歯科医療の向上をめざしてまいりたいと思います。
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